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敷金・礼金・仲介手数料の勘定科目って何を使うの?

2017-08-31 16:28:00
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個人で部屋を借りる契約をしたとき、初期費用の内訳で「敷金」「礼金」「仲介手数料」の言葉をみたことがあるかと思います。会社も賃貸物件を借りる際、同様に発生する費用となります。

経理上では、一般的には「差入保証金」「長期前払費用」「地代家賃」「支払手数料」の勘定科目を使って記帳していきますが、契約内容によって記帳方法が異なります。

契約したときから契約解約まで、どのように記帳していくか次のようにまとめてみました。

*ご紹介した記帳方法は簿記の基本ルールに基づいた内容のため、会社の運用ルールや税理士、会計士によって記帳方法が異なるケースがあります。運用ルールや士業の方へ確認した上で記帳してください。

 

契約したとき

敷金は基本的には不動産会社に預けているお金で戻ってくるものです。契約内容によっては物件を借りた時点で敷金を返還しないこともあります。

ここでは「敷金が戻ってくるケース」と「敷金が戻ってこないケース」の2つで仕訳をしていきます。

敷金が戻ってくるケース

例えば、敷金が120万円だった場合、次のような仕訳になります。

 【借方】差入保証金:1,200,000 / 【貸方】普通預金:1,200,000


*「差入保証金」は取引や賃貸借契約で、発生した保証金や敷金を記帳するための勘定科目になります。会社の運用によっては「差入敷金」を使用することもあります。 いずれの勘定科目は契約が終了したときなど、将来お金が返還される場合で使用します。

 

敷金が戻ってこないケース

敷金が戻ってこないケースは、敷金が「20万円未満のとき」と「20万円以上のとき」で記帳方法が変わります。

敷金が20万円未満のとき

例えば、敷金が18万円だった場合、次のような仕訳になります。

【借方】長期前払費用:180,000 / 【貸方】普通預金:180,000


*「長期前払費用」は、契約に従って継続的なサービスなどを受ける前から支払った費用を記帳するための勘定科目になります。
賃貸契約をする際、契約期間は1年以上で入居する前に敷金をはじめとした初期費用を一括で支払うことが多いと思います。
そのとき、「敷金償却」や「敷引き」など敷金を返還しませんという契約だった場合、費用としてこの勘定科目で記帳することができます。

 

敷金が20万円以上のとき

例えば、敷金が120万円で契約期間が5年の場合、次のような仕訳になります。

【借方】差入保証金:1,180,000  / 【貸方】普通預金:1,200,000
【借方】長期前払費用: 20,000


*税法上、敷金が20万円以上の場合、一度に記帳することができないので、敷金を一定期間で按分し償却していきます。

上記の例の場合、契約期間が5年ですので、「1,200,000円 ÷ 60ヶ月(5年) = 20,000円」と1ヶ月あたりの敷金を「20,000円」で算出します。算出した敷金は、「長期前払費用」で、残りのお金は「差入保証金」に記帳します。

参考:国税庁|No.5460 建物を賃借するための権利金等

 

賃貸契約期間が終了したとき・解除したとき

借りていたオフィスの賃貸契約が終了または解除したとき、「敷金が全額返還されるケース」「修繕などで敷金の一部を使用するケース」「敷金が返還されないケース」の大きく3つが考えられます。

「敷金が返還されないケース」は前述で仕訳をご紹介したので、返還されるケースの2つで仕訳をしていきます。

敷金が全額返還されるケース

敷金が戻ってくるケース」で記帳した、差し入れたお金が戻ってくる仕訳になるので、次のようになります。

 【借方】普通預金:1,200,000 / 【貸方】敷金:1,200,000


*賃貸契約の終了または解除のときに敷金の返還がされたときに使う勘定科目です。この勘定科目は、差し入れた敷金の返還が確定するまで使用できないので注意しましょう。

 

修繕などで敷金の一部を使用するケース

退去の際、汚してしまったり壊れてしまったものがある場合、原状回復が必要になります。
その費用は敷金から差し引かれることが多いので、次のような仕訳をするとわかりやすいです。

【借方】普通預金:1,200,000 / 【貸方】敷金:1,150,000
【借方】修繕費:50,000


*修繕費は賃貸物件含め、固定資産の修理や維持管理の費用を記帳するための勘定科目です。

 

礼金と仲介手数料の勘定科目はなに?

敷金をメインに仕訳をご紹介していきましたが、賃貸に係る費用には「礼金」や「仲介手数料」もあります。この2つの仕訳方法を見ていきましょう。

礼金の仕訳

礼金は不動産会社などへの謝礼金として支払うものですので、返還されないお金となります。
そのため、20万円未満の場合は「地代家賃」として、20万円以上の場合は「長期前払費用」で契約期間で金額を按分して記帳していきます。

例えば、礼金が18万円だった場合、次のような仕訳になります。

【借方】地代家賃:180,000 / 【貸方】普通預金:180,000


礼金が30万円で契約期間が5年の場合だと、「敷金が20万円以上のとき」と同じ仕訳になります。 

【借方】差入保証金:295,000  / 【貸方】普通預金:300,000
【借方】長期前払費用: 5,000

*地代家賃…オフィス、倉庫、車庫、社宅、礼金など、土地や建物の賃借で発生した費用を記帳するための勘定科目です。

 

仲介手数料の仕訳

オフィスの賃借で発生した仲介手数料は「支払手数料」として支払時に記帳できます。 例えば、仲介手数料30,000円を支払った場合、次のような仕訳になります。

【借方】支払手数料:30,000 / 【貸方】普通預金:30,000

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