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給与の端数処理はどうするの?

2017-09-21 13:12:00
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仕入れや売上などの取引き以外の場面で、数字が発生するものには端数が発生する場合があります。
給与も端数が発生するケースのひとつで、労働基準法で「割増賃金」と「1ヶ月の支払給与額」の2つにわけて端数処理方法が定められています。

どちらも「切捨て」または「切り上げ」を使用して計算をすることになっており、定められている処理方法以外で行うと、労働基準法違反や労使間のトラブルにもつながりますので、十分注意しましょう。

*給与の端数処理に関する詳細は、社労士など関連する士業の方へご確認ください。

 

割増賃金の端数処理

労働基準法第37条に定められている「割増賃金」で認められた端数処理方法は次の通りです。
割増賃金は、時間外手当(残業手当)、休日出勤手当、深夜労働手当など、会社の営業時間外に働いた際に支給する賃金になります。

 

・1時間あたりの割増賃金額に円未満の端数が生じた場合、50銭未満の端数を切り捨て、50銭以上1円未満の端数を1円に切り上げる。

・1か月間における割増賃金の総額に1円未満の端数が生じた場合、50銭未満の端数を切り捨て、50銭以上1円未満の端数を1円に切り上げる。

引用:厚生労働省 東京労働局|3.残業手当等の端数処理はどうしたらよいか

つまり、1ヶ月の時間外労働の総計が30分未満であれば切捨てて0分として、30分以上であれば切り上げて1時間にして割増賃金の計算をしても良いということになります。

参考元:
労働基準法関係解釈例規について
労働基準法第37条

 

1ヶ月の支払給与額の端数処理

労働基準法第24条の「賃金の支払」で定められている賃金は、労働の対価として会社が社員に支払うもの全てを指します。

例えば、10分ほど遅刻したとき、端数処理で30分の遅刻として給与を差し引いてしまったら20分働いた分も引いてしまうことになりますよね。
そうなると労働基準法第24条の「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。」という定めに違反してしまいます。

しかし、労働基準法第91条の定めにより、以下の方法で端数処理を行うことが認められています。

 

・1か月の支払給与額(賃金の一部を控除して支払う場合には控除した残額)に100円未満の端数が生じた場合は50円未満の端数を切り捨て、50円以上の端数を100円に切り上げて支払うことが出来る。

・1か月の賃金額に1,000円未満の端数がある場合は、その端数を翌月の賃金支払日に繰り越して支払うことが出来る。

引用:厚生労働省 東京労働局|3.残業手当等の端数処理はどうしたらよいか

このような取り扱いをする際は、必ず就業規則に定めなければなりません。

参考元:
労働基準法関係解釈例規について
労働基準法第91条
労働基準法第24条

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