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社会保険料の仕訳ってどうするの?

2017-10-18 11:03:00
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健康保険料、厚生年金保険料などの社会保険保険料は、会社と社員がそれぞれ負担します。そうなると帳簿に記帳するときにそれぞれの負担金の記録が必要ですよね。

一般的に社会保険料の支払は、当月分を翌月に納付するため、多くの場合は当月分の給与から前月分の社会保険料を支払っている形を取っています。
ですので、帳簿に記帳する際は、社員が負担する分の「預り金」と会社が負担する分の「未払費用(もしくは法定福利費)」の2つの勘定科目を使用します。

例えば、9月1日に入社する社員が次の条件で社会保険料の徴収から納付を行う場合、以下の流れで仕訳をしていきます。

・給与の計算期間:9月1日 〜 9月末
・給与支払日:9月末
・給与額(控除前):250,000円
・社会保険料:40,000円(社員と会社で折半)
・入社日:9月1日

 

1.給与支払い時に預り金として社員分の社会保険料を徴収します

それぞれの仕訳の内訳は、借方の給与が「控除前の給与額」、貸方の預金等(普通預金)が「社員に支給する実際の給与額」、貸方の預り金が「社員が負担する社会保険料」となります。

当月分の社会保険料を翌月分の給与から控除する場合

9月分給与(9/1〜9/末 計算分)
【借方】給与:250,000 / 【貸方】預金等(普通預金):230,000

 

10月分(10/1〜10/末 計算分)
【借方】給与:250,000 / 【貸方】預金等(普通預金):230,000
             【貸方】預り金: 20,000

*10月で発生した預り金は「9月分の社会保険料」となります。

 

当月分の社会保険料を当月の給与から控除する場合

9月分(9/1〜9/末 計算分)
【借方】給与:250,000 / 【貸方】預金等(普通預金):230,000
             【貸方】預り金: 20,000

 

10月分(10/1〜10/末 計算分)
【借方】給与:250,000 / 【貸方】預金等(普通預金):230,000
             【貸方】預り金: 20,000

*9月分で発生した預り金は「9月分の社会保険料」、10月で発生した預り金は「10月分の社会保険料」となります。

 

2.会社負担分の社会保険料を未払費用として処理をします

借方の社会保険料は「会社が負担する社会保険料」、貸方の未払費用(法定福利費)は「会社が支払う社会保険料」というような内訳となります。

社会保険料は「前月分を翌月分に納付する」という決まりがあるため、10月に9月分の会社負担分を帳簿へ記帳していることが多いです。

9月
仕訳なし

 

10月
【借方】社会保険料:20,000 / 【貸方】未払費用(法定福利費):20,000

 

3.社会保険料を納付します

それぞれの仕訳の内訳は、借方の預り金と未払費用(法定福利費)は「社員と会社が負担する社会保険料」、貸方の預金等(普通預金)は「社会保険事務所などに納付した社会保険料」になります。

預金等(普通預金)は、社会保険料の納付方法によって勘定科目が異なりますので、会社の運用方法に適したものを当てはめていただくとイメージしやすいと思います。

社会保険料は「前月分を翌月分に納付する」という決まりとなっているので、今回の条件の場合、9月に発生した社会保険料は10月に納付することになっています。よって、9月に社会保険料の納付が発生しないため記帳はなしとなります。

当月分の社会保険料を翌月分の給与から控除している場合

9月分
仕訳なし

 

10月分
【借方】預り金:20,000         / 【貸方】預金等(普通預金):40,000
【借方】未払費用(法定福利費):20,000

 

当月分の社会保険料を当月分の給与から控除している場合

9月末
仕訳なし

 

10月末
【借方】預り金:20,000         / 【貸方】預金等(普通預金):40,000
【借方】未払費用(法定福利費):20,000

ここで納付した社会保険料は「9月分」となりますので、10月分給与で控除したものは11月に納付する分となります。ですので、月をまたぐ預り金が発生していることを忘れないように注意しましょう。

 

*今回ご紹介した内容は簿記の基本に沿った一例となります。詳しくは会社の税理士など関連する士業の方へご確認ください。

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