Board banner big problems

単式簿記と複式簿記の違いと基礎知識

2017-10-25 10:52:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

経理業務に欠かせない簿記ですが、「単式簿記」と「複式簿記」が2つの簿記が存在しているのはご存知でしょうか。
これから経理の仕事に就く人や会計の知識を身につけたい人は、この2つの簿記の違いを押さえておくことをおすすめします。

単式簿記と複式簿記では、取引きが発生したときの記帳方法や、財務諸表を作成出来るか出来ないかなど違いがあります。
今回は、単式簿記と複式簿記の違いや概要などの基本を調べてまとめました。

 

【目次】
単式簿記とは
複式簿記とは
まとめ

 

単式簿記とは

単式簿記は一般的な家計簿である「日用品で500円の支出」のような形で、1回の取引きに1つの項目を使用して帳簿に記録する方法になります。

例えば、10月25日に売上250,000円が現金で入り、10月27日に家賃50,000円が預金から引き落としされたときは次のような記録をします。

10月25日 給与(摘要欄) 250,000円(収入欄)
10月27日 家賃(摘要欄)  50,000円(支出欄)
      残高     200,000円(残高欄)

簡易的に、摘要欄にお金の動き、収入欄・支出欄に金額を記録していくことが出来ます。残高も「収入 - 支出」で算出できますので、簿記の知識がなくてもはじめやすいのが単式簿記の特長です。

しかし、お金の増減理由がわかりにくい、利益や借入金が一括りになり入金の内訳がわからない、売掛金・買掛金・減価償却などお金が動かない取引きの記録が出来ないといったデメリットがあります。

取引きの記録が出来る範囲が限られてしまうと、全体的な資産や損益が把握できないので、単式簿記では、決算書類に必要な貸借対照表や損益計算書の作成ができないということになります。

 

複式簿記とは

複式簿記は、お金の増減と残高を見るだけではなく、収支がどのように発生したかの動きも帳簿に記録出来るよう、1回の取引きで2つ以上の項目を使用する方法になります。

単式簿記と同じように、10月25日に売上250,000円が現金で入り、10月27日に家賃50,000円が預金から引き落としされたときは次のような記録をするとしたら次のようになります。

まず、仕訳帳には次のように記録します。

10月25日 【借方】現金:250,000 / 【貸方】売上:250,000
10月27日 【借方】地代家賃:50,000 / 【貸方】普通預金:50,000

更に、総勘定元帳には次のような記録をします。

【現金】
10月25日 【摘要欄】      【借方】       / 【摘要欄】売上 【貸方】250,000
【売上】
10月25日 【摘要欄】現金  【借方】250,000 / 【摘要欄】   【貸方】

【普通預金】
10月27日 【摘要欄】地代家賃【借方】 50,000 / 【摘要欄】    【貸方】
【地代家賃】
10月27日 【摘要欄】    【借方】     / 【摘要欄】普通預金 【貸方】 50,000

このように複式簿記では、仕訳帳と総勘定元帳の主要な2つの帳簿を使って記録をしていきます。
仕訳帳では、単式簿記と同様にお金の動きを記録していきますが、単式簿記が「収入」「支出」で収支を示していたのに対して、複式簿記は「借方」と「貸方」に収支を示す言葉が変わります。更に、総勘定元帳では取引きの項目ごとに記録をまとめていきます。

単式簿記と比べると、記録が複雑で難しく感じてしまうかもしれませんが、資産・費用・負債・純資産・収入に分類して根拠付きの記録が出来るので、お金の動きや取引きの発生理由がイメージしやすくなります。また、決算には欠かせない財務諸表の作成が複式簿記で出来ます。

確定申告をするときに複式簿記での帳簿付けが必須になる場合がありますので、おぼえておくことをおすすめします。

関連:フリーランスが知っておくべき複式簿記の基礎知識

 

まとめ

単式簿記と複式簿記の違いは、財務諸表を作成出来るか出来ないかだけではありません。

単式簿記は、家計簿や銀行などの通帳のように「いくらお金が入って、いくらお金を使ったのか」シンプルにまとめた簡易的な簿記となり、複式簿記は「いくらお金が入って、いくらお金を使ったのか」だけではなく、「なぜお金が増えたのか、なぜお金が減ったのか」の根拠を細かくまとめたものとなり、会社で多く用いられる簿記となります。

もちろん、会社で用いる簿記の中でも、現金出納帳や当座預金出納帳などの補助簿は基本的に単式簿記を使いますので、どちらも簿記の知識としては必要になりますので、一方は覚えなくても良いというものではありません。
どちらも理解しておくと、業務はもちろん決算などの数字を読み解く力として役立つのではないでしょうか。

今回まとめた基礎知識で、簿記や経理に関する理解を深めていくきっかけに役立ていただけと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Board banner big green